生成AI。

既に先々週、先週の話になってしまったのだけど、OpenAIの経営体制に大きな変化があった。サムアルトマン氏が取締役会を通じて解任されたかと思いきや、逆に社員の大半がこの裁定に不服を述べ、最終的にはアルトマン氏が復帰し、クーデターを申し立てたボードメンバーは解任をされた。この渦中においてアルトマン氏にはマイクロソフト移籍の話がすぐに持ち上がり、社員の大半もマイクロソフト社に移る意向を見せてからの元サヤに戻ったかっこうである。

一見すれば振出しに戻ったように見えるのだが、ボードメンバーが入れ替わり、OpenAIは非営利組織として、生成AIを人類社会の発展に資する目的で運営されていたものから、営利組織として生成AIを収益獲得の手段として活用するものに変化していくものだと思われる。こうなった時点で、いまのOpenAIは11月17日以前のそれとはまったく違ったものと言えることができるだろう。

生成AIが人類の発展を助けるものではなく、逆に社会の存続にとって脅威となる可能性、人類が生成AIを適切に制御できなくなる可能性などを含め、難しいことになってしまったものだと感じている。