業界再編。

ビッグモーター社の不祥事が世間をにぎわすようになってから1ヶ月ほどが経ち、ようやく社長辞任にまでたどり着いた。それでも事件の鎮火にはほど遠く、今後は損害保険会社との共犯関係がどこまであぶり出されるか、そして同業他社にもどの程度飛び火するか、ということが注目される。

 

いち民間企業の不祥事という枠を超えて、中古車の流通網をこれからどう安定的に構築するか、そして民間車検制度の安全性をどう担保するか、というところにまで話は及んでいくことになるだろう。かつて消費者金融大手に不祥事が連発し、独立系はほぼ消滅して財閥大手の傘下に下ったこともあった。今回も似たような結末までにたどりつく可能性もあるのではないかとも思っている。

 

一方で、諸外国をみると、ここまでクルマを綺麗に整備することへのこだわりがないのも確かである。もちろん、とんでもない不具合やそれに伴う事故などがあっては困るのだけども、手厚いサポートも結局はユーザー負担にはねかえってくるわけで、なおかつ今のように超絶な人手不足にあえぐなかでは、どこまで徹底すべきか、という問題でもある。