大一番。

大一番の前の夜。以前もこんな夜があって、まんじりともせず朝日が昇るのを待ったこともあった。おそらく今夜はこてんと寝てしまうことになるだろう。目を覚ましたら今日とはまた違う明日が待っている。

昨日よりも気温が下がり、全体的に寒さが体にぐっと堪えるなかで、淡々と自分のやるべきことを進める。どれだけ緻密にいってもキリがない世界で、自分の感覚を頼りに、最後はどんぶり勘定でものごとを進めていく。そうなった時に支えになるのは、これまでに積んできた無数の経験と、いまこの時点での心身の健康そのものである。

冷え切った身体をいたわりながら、最後の詰めを行う。あとは予定調和となり、デリバリーをこなすだけ、となってきたとしても、次から次へ解決をしなければならない課題は噴出してきて、ひとつひとつ根気よく潰していかればならない。そして、時には自分のリソースを勘案して細部を詰めることを諦めるのも大事である。

さて、どんな一日が開けるだろうか。楽しみで仕方がない。