生きることは臭うこと。

9月の声を聞くとともに、ふっと涼しくなってきた。そしてここからは雨の日がまた多くなりそうだという。結局今年の真夏は8月まる1か月で終わった。


★★★


またこの前の週末にザリガニを釣ったので、バルコニーのバケツで飼っている。餌に残飯を入れているせいか、それともザリガニ自体の排泄物だとかのせいか、どうしてもすぐに臭いが出てくる。水自体も清潔に保っておかねばならぬので、バケツから桶に一時的に入れ替えてバケツを洗っていたりなどしていると、今度は桶にも臭いがついてしまった。バケツは安物なのでいいのだが、ホーローの桶はけっこう高価で、靴などを洗う時に使うものなので、綺麗にしておかねばならない。泣く泣く近くの公園の水道まで洗いに出ることとなった。


ザリガニも、人間も、生きている限りは排泄物も出すし、放置していれば臭いも放つようになる。自然の中ならば食物連鎖のなかでそれらも自然に吸収されていくのだが、少しでも人工的なところに置くと、とたんにその醜悪さが目についてしまうのはどうしたものだろうか、と思う。