組織と個人。

ちょっと遅くなったけど、先週完売したという週刊文春の記事を読んだ。森友事件の煽りを受けて自殺した近畿財務局職員の手記である。


組織に翻弄される個人の姿、ということでいつ何時自分もこのような立場に立たされることになるかもしれないなあ、と思い、また赤木氏が感じた無念さ、やりきれなさを想像するとなんとも言えない気分になった。


当然ながら自殺に至る直接の原因は、総理の答弁のつじつま合わせなのだろうが、それだけをもって現政権だけが悪いと断罪してしまうのもおかしい。そもそもは詐欺師の籠池氏がまんまと与党議員や昭恵夫人を抱き込み(当然ながら抱きこまれたほうも悪い)、それを野党が過剰にたきつけて政争の具にし、その火消しの結果としてのつじつま合わせにつながっているのである。倒閣運動としてさんざんこの件を利用した人たちがそのことをコロっと忘れたふりをして、つじつま合わせの部分だけをあげつらっているのならば、彼らも必ずその報いを受けることになるだろう。


あとは一個人としては、こういうトラブルに巻き込まれそうになったら無様でも逃げ抜くしかない、と強く思った。こんなことで自分の人生を台無しにされては本当にたまったものではない。