うたた寝。

久しぶりに日付を越える前後までのお酒の席になった。ほろ酔いで帰りの電車に乗り込む。このところ睡眠不足でもあるのでもう眠りこんでしまいそうである。


果たして、1年半ぶり2回目、くらいで乗り過ごしてしまう。はっと目覚めて、逆方向の電車がもうないのでは?と背中に電流が走る。上り電車も少し遅れていたようで、ほんとうの終電にギリギリ間に合う。冷たい外気にも触れて、いくぶん酔いも醒めて気を取り直す。


またこうやってなんとなく今年も終わっていくのだなあと思いながら、所在なくガラガラのシートに身を委ねる。酔っぱらうと、いい意味で悩みごとなんかも吹っ飛んで、まあ来年もなんとか生きていけるさ、という気持ちになれるのがむしろ良い。


閑散とした改札を抜けて、閉店ギリギリのスーパーに駆け込む。ガラにもなくこまごまと買い物カゴに食品を放り込む。さあ明日もまた頑張るのだ。何時間眠れるだろうか。なるようにしかならない。