福浦和也。

チケットは取れなかったけどマリンへ。福浦和也引退試合なのである。遠く日本海を抜けていった台風が強い南風を引き込んで夏のような陽気、そしていつもにもまして強い風の吹く球場周辺。


3日前まで不甲斐ない負けを繰り返してあとがない状況で、福浦も代打一打席での登場かな?と思っていたのだが、まさかのスタメン。今シーズン硬直的な采配が多かったが、監督はよく思い切って四打席立たせた。結果的にヒットは生まれなかったが、打線は奮起しセーフティリードを築く。そして9回の守備に就かせたのもよかった。最後の打者の打球がファーストライナーとなり、自らのミットに打球を収めてゲームセットとなったのもなにかの巡り合わせだろう。


試合が終わり、セレモニーを待つまでの間、空は目まぐるしく青から黄色、そしてオレンジへと色を変えた。夏のような秋のような、なんだか不思議な色の空で、一生忘れることはないだろう。いい試合、いい日だった。