羽織る。

出張の帰り、飛行機で珍しく真ん中の列に座った。窓際が全部埋まっているものの、真ん中の列は比較的空いていたのだ。4人がけの列に、2人しか座っていない。

普段は窓際に陣取って(窓際といっても窓のない列であることが多い。なぜか最後まで空いている)、たまに窓の外を見ながら音楽でも聴いているのだが、真ん中の列に座ってしまえば、やることがない。機内誌などを読む気にもならないので、早々とブランケットをかぶって目をつぶる。

実際に眠ったかどうかは定かではないものの、はっきりと起きていたのはドリンクサービスのときだけで、それ以外は驚くほど早く時間が過ぎていた。あまりよろしくなかった体調も、2時間ほどじっとしていたら、いくぶんかは回復したようだ。夏場であっても、思いのほか空調にあたり続けると身体への負担はあるようで、最近は新幹線でも飛行機でもできる限りなにかを羽織って休むようにしている。

なにげない普段の行動でも、知らず知らずのうちに体力を削られていることがあるものだ、と最近特に感じるようになってきた。限られた体力のリソースをどう使うか、大胆に工夫していきたい。