休みを利用して風光明媚な田舎町にきた。秘密裏に進めてきたとあるプロジェクトのキックオフである。あいにく小雨が降っていたが、雨にけぶる渓谷が綺麗である。空気中に不純なものが極めて少ないことが感じられる。
いくつかの建物を見学させてもらう。年季が入っているが、ところどころに残された残置物に往時の生活の姿を思い浮かべることができる。プロジェクトにはストーリーが大切である。ストーリーがあることで、プロジェクトに人を惹きつける魅力がもたらされる。
あらかた見学を終えて今回のプロジェクトの中心となる方との面談へ。非常にお忙しいポジションにあるにもかかわらず、熱意たっぷりに話してくれ、引き出しも多い方であった。そして、一族のあゆみがまとめられた冊子を手渡してくれた。
冊子もまた素晴らしい内容であった。大きな意志を持って一族がこの地で生きてきたことがよくわかった。この意志が体現されたプロジェクトにしなければ、という思いを新たにした。どこまでやり切れるかはわからないが、やれる限りはやってみたい。
