選球眼。

溜まっていた疲れも、子どもと一緒にひと晩ぐっすり眠ると解消されていた。仕切り直してさあ年末である。

今年を振り返って1番の反省として、ボール球を振ってしまうことが多かったな、という思いに至る。いつもならば適度に忙しいので、振っても空振りしそうな球には手を出さずに見送るのだが、今年はとにかく打てそうな球であればなんでもバットを振ってしまっていた。

むろん、今年は今までの先入観を取っ払って、なんでも首を突っ込んでみる、というトライアルの年と位置付けていたので、その判断自体に悔いはない。結果的にそのトライアルは今年は花開かなかったものの、来年以降の糧になったことは間違いない。

ただ、ひとつ心残りがあるとすれば、ボール球でもなんでもバットを振りにいくようにしたことで、そもそもの選球眼が鈍ってしまったように感じることだ。来たボールがストライクかどうか、打ち返すのにいい球かどうかと見極める能力は、残念ながらこの1年で落ちてしまったように感じる。こればっかりはトレードオフなのかもしれないが。