賀状書き。

出張先からの帰り、隣の席が空いているのでこれ幸いと年賀状の宛名とコメント書きを進める。毎年この季節になるといつ年賀状を書こうかとそわそわしてしまうので、早めに済ませておくのは精神衛生上も良いことだ。

太目のマジックで住所を書いていく。住所録は自宅PCで管理しているのだが、自宅プリンタがお粗末だったりで、ここ十年以上ずっと住所も手書きで書いている。普段仕事の記録は全てノートにつけているので、ペンを走らせることは多いのだが、人に読んでもらう字を肉筆で書く、というのは1年のなかでも年賀状くらいではないだろうか。小学生の頃から変わることのない汚い字である。字の書き方はほかの人のそれを見ても、小さい頃から変わらないものだなあと思う。

1年に一度しか名前を書かなくとも、ペンを走らせるたびに甦る感覚や、思い出す記憶がある。そういう時間も含めて、年に一度のこのルーティンは自分自身にとっても大事なもので、やめてしまうことはできないものになっている。