抗わず。

今年の初めに白髪が増えてきている旨の話をしたが、それから1年経ってわが頭髪にはさらに白いものが混じっている。おそらくは、わが身体のなかで1番に年齢を感じさせるポイントは頭髪になるのだろう。

自分の父親もそれなりに白髪はあったが、40歳になるまではそこまで目立ったものではなかったように記憶している。このままでは、父親よりも早く白くなってしまう。毛染めを真剣に検討せざるを得ないレベルである。

たわむれに白髪を抜いてみる。白髪の髪質は黒髪のそれとは明らかに違って、ハリや弾力が失われている。栄養が行き届いていないのだろうかと思わされる。現実を突きつけられるような瞬間だ。

35歳を超えてはじめて、身体のメンテナンスをしなければ見かけに如実に現れてくることの危機感を感じた。悲しいかな、どれだけ気を使っても抗えない部分もあるだろう。抗えないことを受け入れたうえでどう進んでいるか考えることが、自分自身にとって次の大きな転機になるように思う。