徹夜②。

(昨日の続き)家から持ち込んだパイプ椅子に座り、足から胸まですっぽりと寝袋をかぶって時間が過ぎるのを待つ。30分くらいうつらうつらするしては目がさめる。身体が固まってしまうので、立ち上がってストレッチをする。おりしもこの夜は冷え込み、15度を下回っていた。

夜が明ける頃、園の門が開き中に通される。運動場に引き続き並ぶ。しかしながらしばらくすると雨が降り出して、幸いというべきか、園の遊戯場に通される。暖房が入った遊戯場で、人心地ついた。しかしながら、幼稚園の遊戯場に数十人のおっさん(1割程度は女性もいたが)が屍のように無言で座っている光景のなんとシュールたることか。

そうこうしているうちに時間になり願書配布。手続き自体は1分も経たずに終わって拍子抜けである。前後の人たちとは多少しゃべり、戦友のような気持ちになった。あいさつをして帰路につく。不思議な一夜だった。二度とやりたくはないが苦笑。