桜井和寿。

Mr.Childrenミスチル。若い頃はまあまあ好きだった。たまにカラオケで歌ったりもしていた。だけど、それ以上の「好き」とまではならなくて、社会人になってからは、ふと思い出した頃に聴くくらいの存在になっていた。

それが、久しぶりにミスチルにはまっている。歌がどうのこうのというよりも、詞がいい。桜井和寿の作詞のセンスにはただただ脱帽する。

歌詞をそのままブログに貼り付けるのは恥ずかしいのでやめておくが、20年くらい前の初期の詞ですら、なんというかサラリーマン生活もゆうに10年を越えてきた僕のやさぐれ感にしっくりとフィットする。当時から彼は驚くほどに老成した詞を紡いでいたのだ。

ただメロディをつけずに詞を読むだけでも、そこに表現されている心の機敏に触れる。そしてメロディをつけて聴けば、確信犯のごとく踏まれた芸術的な韻に気づいて、平面で読んでいた詞が立体感を帯びて感じられるようになる。