うなぎ。

昨日の夜、買い物の用があったので近くのスーパーに向かった。昨日は土用の丑の日であり、僕はうなぎが好きなので、もしかしたら売り出しのうなぎが値引きになっているかも、という淡い期待も抱いて自転車を漕いだ。

はたして、うなぎは残っていた。おそらくかなりの数が売れ残っていると見える。当然のことながら価格設定も強気だ。これだけの価格を付ければ、売れ行きは鈍ることは容易に想像できるだろうに、止められなかったのだろうか。値引きもほとんど入らず、並べられたままに丑の日を終えようとしているうなぎたちに同情を禁じ得なかった。

いつも行っているスーパーは、世の中の動きには敏感で、比較的先進的な取り組みをしているチェーンではあるのだが、丑の日にあえてうなぎを扱わない、という判断まではまだできないようだ。この先どこまでうなぎの価格が高騰し、資源確保に対する機運が高まれば、丑の日の店頭からうなぎは消えるだろうか。案外その分岐点はすぐそこまできているような気がする。