最後のあいさつ。

地元の駅前通りでさくら祭りをしていた。桜はまだ満開にはほど遠かったが、賑やかな雰囲気で心が華やいだ。やっぱりこのあたりは小さな子どもが多い。

★★★

年度末の最終日に、合間を縫って、いつも仕事をサポートしてくれる士業の事務所に立ち寄った。事務所のなかでも1番お世話になった方がこの春で退職し、独立することになっていた。

たいてい仕事の案件のやり取りをする時は僕自身が忙しい時で、彼に対してはメールや電話のレスポンスも悪く、無愛想な対応をしてしまうこともあった。心の中で申し訳ないなあと思うこともたびたびあったのだが、ついにそれを詫びる機会もなく、退職の日がきてしまったので、本能的に事務所に立ち寄ろうという気持ちが湧いてきたのだ。押しかけのようではあったけれども、最後に顔を見てお詫びと感謝の気持ちを伝えられたのは良かった。

自分のなすべきことをやり切って、次のステップに踏みだす姿は、やっぱりまぶしいものである。いつか自分もそうなりたいものだ。