労働者の逆襲。

日本社会のこれからのトレンドはなんだろな、と考えたときに、直感的に想起したのが、労働者側の逆襲、というフレーズである。来年は間違いなく大きなうねりになると思う。

昨日、電通の社長がついに引責辞任を表明した。いち社員の自殺が大企業トップのクビを飛ばしたのである。今回の件は多少センセーショナルではあったものの、過重労働から社員が命を絶つようなことがあれば、経営者はその責任を取らされる風潮になることは間違いない。

同様に最近話題なのは、宅配業者の過重労働っぷりである。これは昔からそうだったのかもしれないが、ここにきて大きくクローズアップされるようになってきた。行き過ぎた過剰サービスとコストダウンを末端の現場への負荷として押し付けた経営者の責任が問われている。

これらの歪みに、来年からは大きく手がつけられていくのではないかと思う。それは、消費者側にとっては、これまでよりも多少割高感を感じさせられたり、サービスの低下を受け入れざるを得ないものになるだろうが、世の中の流れはもう止まらないだろう、そしてこの流れは、もう1つの変化をもたらすと思われる。その変化の話はまた明日に。