苦手意識。

引越しを機に、多少の家具と家電を買い換えているのだが、僕は家電の設定がとても苦手である。テストの問題文などは昔からそれなりに読み込めたし、税金の還付や家具の組み立ても苦にはしないのだが、これが家電の説明書となるといっこうに頭に入ってこない。

細かい用語に全く親しみを感じられないのと、本能的な拒絶感があるのが原因だと思う。説明書を無理やりに読み込んだり、諦めて(諦めてしまうのも普段に比べるととても早い)サポートに電話しながら家電をセットアップすると、とてつもない疲労を覚える。

仕事や勉強に対してこういう抵抗感を覚えていれば、おそらく身体と心がいくつあっても足りないのだろう。その点では、まだ僕は恵まれているのかもしれない。

苦手なことにぶちあたると、自分の本性がいやでも出てきて、それと向き合わざるをえない。うまくいかなくてイライラしてしまったきょうの自分は、まだまだ修養が足りない。