中毒性。

最近の息子のお気に入りは「はたらくくるま」の動画である。もう繰り返し数百回は見ているのではなかろうか。童謡と違って歌詞が難しいので、そらで歌えるほどには至っていないが、時折それらしきメロディを口ずさんでいる。ちなみに、当人は曲名自体を「のりものくるま」と勘違いしている可能性が高い。

この曲自体は古い曲である。僕がまさに幼稚園児だった頃によくポンキッキ(当時)で流れていた歌で、いまはテレビでは流されてはいないのではないか。youtubeにも古い動画しかアップされていない。そして古い曲だけあって、歌っているのは「のこいのこ」さんである。

のこいのこ」というのも懐かしい名前だ。当時子ども向けの歌をいくつか歌っていた他、CMなどでもあの特徴ある声をよく聞いた。要所で唸るように聞こえるあの野太い声には中毒性がある。数十年の時を経て、「はたらくくるま」の動画を息子に見せようと思いついたのは、彼女の声が記憶に残っていたから、という理由が大きい。おそらく息子もその中毒性にはまり込んでしまったようだ。