野球部物語①。

誰が読んでいるかわからないし、別に知りたいとは思っていないし、誰が読んでいるかを意識して書いているわけでもないから、ひとまず自分への備忘録的な意味も込めて、今まで誰にもあまり話してこなかったことをこれからは小出しに書いていきたい。

僕が野球部を辞めたのは1999年の5月、ゴールデンウィーク明けだったか。1年前に15人ほどいた僕の代の野球部員は、夏休みに入る頃から1人抜け、2人抜け、丸1年が経過した頃には8人にまで減っていた。おそらく後にも先にも、これだけ部員が辞めた代というのはなかっただろう。理由はそれぞれにあったはずだ。そろそろ誰かに聞いてみてもいいかもしれない。

僕の場合はどんな理由だったのか、いま思い出しても記憶は定かではない。ただ、おおざっぱに言えば、最後までやりきる覚悟がなかった、ということに尽きるのだと思う。そのあたりを過程を含めて、もう少し掘り下げてみたい。

この話は長くなるので、何度かに分けて書く。