依存。
ドナルドトランプが共和党の大統領候補となることが確実となった。本選ではいまだにヒラリークリントンが優勢を保つだろうけども、トランプがここまで登りつめてきたことに既に相当の意味があるのだと思う。
端的に言えば、米国は世界のリーダーたる地位から降りようとしている。トランプのように大手を振って日本に駐留する米軍の経費を全て負担せよとは言わないまでも、徐々に世界各地に伸ばした手を引っ込めようとしている。
日本は米国にさまざまなものを依存することで、安寧と一定の繁栄を得てきたけれども、そろそろ次の策、自立策を考えなければならない。苦手でも考えなければならない。
そしてこれは国レベルの問題だけでもなくて、家族も個人も、なにものかに依存して生きてこられた時代からの脱却を図らなければならない。おそらく、これから20年くらいかけてその流れに変わっていくはずだ。その過程は弱者にとっては辛いものとなる。それが良いとか悪いとかではなくて、ただそうなるというだけだ。