どんよりとした。

どうしようもなく心細くなることがたまにある。言いようのない将来へのどんよりとした怖れだとか、自分が社会から切り離されていく不安だとか。ここ数年隠れていたそんな感情が久しぶりに湧き上がってきたことに気付く。

最初にこの感情に出会ったのは、高校1年の冬休みに東京にきた時だったろうか、初めて大阪を出て生きていくこともあると気付いて、その壮大さ(当時は確かにそう思った)と選択肢の限りない多さに怖れを抱いた。それでも、結果として大阪を出ることになった。

次は大学2年になる春だった。良くも悪くも、自分で自分に責任を追って生きていかなければならない、という事実にたまらない不安を感じた。それでも、その事実を踏みしめて自分で歩いていくしかなかったのだけれど。

それからも2,3度は同じような絶望にも似た気持ちになった記憶がある。そして今。この感情は、次に進むために消化しなければならないものなのか。