前夜。

あした、日本のプロ野球が幕を開ける。毎年のことではあるけれども、開幕ゲームというのは独特の興奮に包まれるものだ。

17時半を過ぎると、各球場でスターティングメンバーがコールされる。開幕戦のスタメンは、このメンバーで今年は戦っていくぞ、というチームの意志の現れであり、そのメッセージを受け取ることがファンとしてはたまらなく嬉しい。6球場12チームのスタメンを眺めているだけで、30分ほどはあっという間に過ぎる。

18時になると戦いの幕はあがる。さながらそれは、戦国大名達の合戦の火ぶたが切って落とされるさまに良く似ている。この日のために力を蓄えた選手たちの、ぶつかり合いがそこかしこで始まる。web上でも、テレビの画面を通してもその熱は伝わってくる。夢中になってその行方を追いかけていくだけで、気がつけば数時間が過ぎている。

プロ野球を取り巻く問題はいろいろとあったけれども、この熱意はいささかも変わらない。本気のぶつかり合いに、今年も一喜一憂するシーズンを過ごしたい。