ひたち5号。
保育園への送り迎えエピソードが多いが、きょうもそんな話を。
茨城方面へ出張する日はたいてい上野駅9時ちょうど発の特急ひたち5号に乗る。午前中に1件アポイントをこなそうとすると必然的にこの時間になるのだ。しかし、この電車に乗るための道のりは決してたやすくない。保育園が開く時間を考えると、乗り継ぎはギリギリである。
先日もこの電車で水戸出張であった。しかも割と大事な面談である。妻が家を出るのとほぼ同タイミングで息子を自転車に乗せ、僕も家を出る。よし、これできょうも大丈夫だ、と快調に自転車を飛ばしていると、後ろのお兄さんに声をかけられる。「靴が落ちてますよ」息子の靴が落ちたのだ。拾ってバッグに入れようとするともう一足も見当たらない。靴を履かせる時間をケチって、保育園バッグの1番上に転がりやすい靴を乗せたことが裏目に出たか。
万事休す。一瞬このまま行ってしまおうかという判断が頭の中をかすめたが、晴れの空の下1人外遊びができないのはなんともかわいそうだ。それにこのまま行ってしまえば、靴が見つかる可能性はないに等しい。せっかく義両親に買ってもらいながらまだ10日くらいしか履いていない靴だ、、
そこまで3秒で考えて、自転車を引き返す。目を皿のようにして来た道を戻る。どこかで見つかれば時間のロスは少なくなる。県道を渡ってすぐ、靴の片割れが姿を見せた。これならギリギリ間に合うか。
50分の後、ひたち5号のシートになんとか落ち着いた。さあ本番はこれからだ。