好き。

先日、友人(♂)の仕事を少し手伝った。正確には僕自身が手伝ったわけではなく、家族が手伝いに行ったところに、僕自身も仕事を休んで付き添った、という形になる。全く違う業界の人の仕事ぶり、仕事文化を垣間見るのは面白い。

彼の仕事は凄まじい。休みは月に1日ほど、いつ仕事が降ってくるかわからないので人との約束はしづらい。きついスケジュールになってくると朝まで仕事をした後で、寝ずに次の現場に行くなどということもあると言う。ワークライフバランスなどとのんきにほざいている僕から見ればほど遠い世界だ。

彼自身どれほどいまの仕事が好きなのか、聞けずじまいでその日は終わってしまったが、それだけの仕事量は間違いなく好きでなければ続けられないはずだ。いや、僕ならば好きなことであってもそれだけわが身を削って働くのは無理だと思う。きっと「好き」の度合いが僕の想像をはるかに超えるのだと思われる。

それだけ「好き」なことに出会えるというのは幸せなことだと思う。仕事のハードさを見せつけられて、いまの僕からすれば彼のことを正直羨ましいとは思えないのだが、きっとそんな外野の想いを吹っ飛ばすくらいに彼は目の前のことに熱中できているのだと思う。