野の国。

先月、今月と2度栃木へ。3年前あたりは仕事でよく来ていたのだけど、足が遠のいていた。

栃木県は別名「下野国」だったり「野州」と呼んだりする。野の字が入るだけあってだだっ広い平野がどこまでも広がっている。平原の向こうに筑波山が見える。移動は基本的に車か本数の少ないバスになる。郊外に出ると信号も少なくなりどの車もぶっ飛ばしている。

上三川というところにどでかいショッピングモールがある。これまでに訪れたことのあるどのモールよりもでかく圧倒される。隣にある工業団地もでかい。なにもかもがでかくて、自分の存在が小さく思えてくる。栃木の人は会う人がみな自分を謙遜していて、人あたりの良い人ばかりなのだけれど、こういうところにメンタリティーの起源があったりするだろうか。

モールで食事をするのも味気ないので移動して、旧宿場町のようなところの蕎麦屋に入る。大きな一軒家にぶ厚い木のテーブルが並ぶ。テーブルというより飯台(はんだい)と呼ぶ方が似合う。皿から大きくはみだした天ぷらと大きく盛られたざる蕎麦が出てくる。腹いっぱい食べれば、小さく思えた自分がまた大きくなってきたようにも思う。

帰りがけに宇都宮の二荒山神社に寄る。社殿が大きく構えていて雰囲気がいい。