別格。

出張の帰りに「別格」を買ってみた。さかんにCMをやっている、216円の缶飲料だ。4つの種類があったが、一緒におにぎりを食べるので緑茶を選んだ。茶葉の使用量が多いらしい。

缶飲料のくせにパッケージが巻かれていて、それを外してから蓋を開ける。ひと口飲んでみるとなるほどしっかりと茶葉の味がする。100円前後のペットボトルや缶のお茶だとどうしても水で薄めた感が残るが、こちらはその感覚はない。

珈琲だと300円くらいは平気で出せるのに、お茶は100円前後で買うもの、という先入観のすき間を突いたのは上手い。安いのが当たり前、その代わり質もそれなりのものしかない、だったお茶に、新しい価格帯と質を用意したら想像通りよく売れたということだと思う。

お茶に限らずまだまだそういう商品はあるんじゃなかろうか。景気が良くならない、と言いつつ、気前よくお金を使う人は以前よりも明らかに増えていて、むしろその人たちのニーズに合うような商品やサービスが不足している世の中になってきていると思う。デフレ時代の勝ち組だった外食にしても、今までよりもハイエンドに(松屋のプレミアム牛丼のような中途半端なものでなくて、もっとはっきりと質を上げたもの)的を絞ったラインの店を打ち出せば、ライバルより頭ひとつ抜け出せるのでは、と思ったり。