寒波。

この冬最強の寒波のなか、日帰りで大阪へ。まだ薄暗い新横浜には粉雪が舞っている。関ヶ原はえらい雪で、相当の遅れが見込まれるらしい。

睡眠不足を補うべく席に身体を横たえていると、あっという間に名古屋。既にうっすらと雪が積もっている。ここから徐行運転に入るようだ。名古屋を出てしばらくすると積雪量が増し、やがて車輪が雪をガタガタ踏んでいる音が聴こえてきた。だいぶ雪が積もっている。窓の外は吹雪になり、まるで秋田新幹線に乗っているかのような感覚がする。速度は秋田新幹線よりも遅く、在来線の電車に乗っているようだ。新幹線の両脇に下されたスカートが雪にこすれてガリガリと振動を伝えてくる。

結局30分以上の遅れで新大阪に到着。晴れていて風もないのだがひどく寒い。コートのボタンをしっかり閉めているのに、全体から冷気が染み込んでくる。冷蔵庫と言うより冷凍庫のなかにいるようだ。縮こまるようにして仕事を片付ける。大阪でも粉雪が舞っている。

帰りも関ヶ原で10分弱の遅れ。朝よりも徐行のスピードが速く、珍しく左右に身体が振られる。名古屋を出てからも回復運転に努め、新横浜に着く頃にはほぼ遅れを解消した。帰りの夜道は湿気を含んで、自転車をうんうん漕いでいるといくぶん汗ばんできた。