偉い人。

最近偉い人に同行して、付き合いのある先の偉い人に会いに行くことがちょくちょくある。まぁ偉い人どうしの面談なので、個別案件的なものはあまりなくて、総花的な議論に終始する(おうおうにして偉い人に会ったということを盾にして個別案件を前に進められたりするので、こういうトップ面談に意味はある。面談の内容はどうでもよい)のだが、そうなると時節柄女性の活用の話になることが多い(そもそも女性「活用」という言い方すら不適切極まりないと思うが)。

そして女性活用の話は「あら」が出やすい。頭では推進しなければと思っていても、人間今までに染みついてきた固定観念からなかなか脱することはできないからである。保守的なこの業界では、お飾り的な施策でお茶を濁して終わり、という姿勢のところも少なくない。そのような姿勢は話をしている際の口調やエピソードの端々からはっきりと分かる。

結局のところ、トップや、人事施策の意思決定に関わる人たちが、肌身で経験しなければ、施策に本腰は入らないし、女性「活用」なんていうセンスの悪い言葉自体も消えないのだと思う。そう考えると、組織の若返りを一気に図るしかない。それはなおのこと難しそうだが。

もしくは、肌身で経験していないことを理解すべく努力して、その問題の本質を見抜ける力がトップに必要なのかもしれない。どれほどの人がそこまで到達できるか、その能力はどのようにして身につけるのか、今の僕には想像も及ばないが。。