実力。

子どもが生まれる前後で、会社の同僚には多大にサポートしてもらっておりありがたい限り。おかげで9月と10月は出張ゼロ、関東を空けることがなかった。快く仕事を引き受けてもらえていることに感謝するとともに、だからこそ不自由なく働ける時は手を抜かず働いて実力をつけなければならないな、とも思う。

今でこそイクメンやイクボスなんて言葉も出てきたけれど、その昔は子どもが原因で仕事に穴を空けることに対する風当たりはもっと強かったはずだ。世のお母さんのみならず世のお父さんも辛い思いをしたり、後から思えば後悔するような決断をしなければならなかったんだろうな、ということが今この立場になってしみじみと感じられる。ただ、自分がそのような立場に立たされた時に、問題を打開するのはやみくもに声を上げることではなくて、結局は自分の実力をつけることしかないのだろうな、と思う。

おかしいこと、理不尽なことに対してぐっと飲み込むのではなく、きちんと声を上げたとしても仕事がやってくるくらいに、実力をつけなければならない。嫌なことを飲み込みながら仕事をしていてもろくなことはない。ただ声を上げるからには、普段の仕事で実力をつけて成果を出しておかなければならぬ。それは周りへの恩返しのためでもあり、家族と自分を守るためにも。