仕事で一緒に動いている他社のパートナーのミスからはじまったトラブルで、僕も連れ立って頭を下げにいく羽目になった。周りからも、もうあそこ（パートナー）とは付き合わないほうがいいんじゃない？なんてことを言われた。甘い考えなのかもしれないが、僕はこれからも彼と彼の会社とは一緒に仕事をしていこうと考えている。トラブル自体ははた迷惑なものだったが、その後の対応は評価できるものだったからだ。
まず、トラブルの事態が発生してすぐに報告に来てもらえた。ミス自体、パートナーに100%非があると言い切れるものでもなく、僕にも多少の非はあるケースだったが、けして自社の正当性を声高に主張するようなことはなく、客観的に事態を確認するように努めてくれた。その後も、こまめに事態の推移を報告してもらえた。当たり前のことではあるのだが、初期対応から最後まで満点の対応ができる人は驚くほど少ないし、個人的には特に属している組織の規模が大きくなるほど、こうしたことをきちんとやり切れる人が少ないように感じる。失敗を犯すことよりも、犯した失敗に対してどのような姿勢で向き合い対応するか、そこに器の大きさが如実に現れる。
