マクドナルドの復活を望む。

iPhone3GSをお供にするようになってもうすぐ丸3年になるが、ここ3年地方出張でマクドナルドに寄る機会が相当増えた。バッテリーがもたないからだ。土地勘のないところでコンセントが用意されているマクド(面倒なので以下略)は砂漠のオアシスのような存在である。図々しさを承知で個人経営の食堂や喫茶店に行けば貸してくれる割合もかなり高いのだが、ロードサイド経済圏の発達の影響を受けてか、そのような飲食店そのものが見かけなくなっている。ゆえに地方に出てまでなんでと思いながらもマクドは重宝すべき存在だ。

そんなマクド、今年に入ってからの前年同月比の業績がすこぶる悪い。2ケタマイナスの数値を叩き出している。悪評高い60秒キャンペーンが原因というわけでもないだろう。外食離れになり、いわゆる中食が伸びているという大きな流れはあるだろうが、他のバーガーチェーンは概ね前年同月対比でほぼ横ばいの数値となっている。

マクドのオペレーションは世界最高レベルとみて間違いないはずだ。マックジョブなどと揶揄されたりもするのは大きな間違いで、僕も学生時代にマクドで一度はアルバイトしてみればよかったな、と思うくらいに、オペレーションは洗練されている。となると、マクドの失速はやはり本部の施策が効いていないことに原因があるのだろう。

本部の施策とはなにか。

やっぱり、マクドマクドであり、他のバーガーチェーンや家での食事では満たせないニーズとは何だったのか、ということを見つめなおすことなんじゃないだろうか。食事の味自体で勝負できない、というかハナから味で勝負することすら考えていない代わりに、コーヒーや子ども連れに対するサービスで、優位性を出す。そして、インテリアの改装をするのであれば、座る位置の高いプラスチックの椅子を止めて、快適性を高めてほしい(あと大きな声では言いにくいけどやっぱりコンセント付きの席を増やしてほしい笑)。メニューにしても、付加価値の高そうに見せかけるだけの海外の地名のついたバーガーよりも、おやつ代わりに食べられるようなサイドメニュー(コーヒーチェーンのレジ脇ショーケースに置いているようなもの?)を増やしてほしい。マックカフェ構想は中途でしぼんでしまったのだろうか。もちろん回転率を落としたくないという事情もあるだろうけど、人がマクドに行く理由は、安い食事というよりも、腰を落ち着けて作業(やゲーム)をするためであったり、ママ友どうしの団欒の場であったり、下校時に友達連れでダベるところであったり(、大きな声では言いにくいけどスマホの有料電源回復スポットであったり)するのだ。

個人的な願いもこめて、マクドには復活してほしいし、以前低価格路線のジリ貧状態から立ち直ったこともあるので、復活できると思っている。