ベイス★ボールとプロ野球のゆくえ。

プロ野球は開幕して二週間以上が経過、全チームとの対戦も一巡した。相変わらず統一球の影響で投高打低のゲームが多く、打ち合いの面白さに欠けるのだが、マニア的にはなかなか興味深いトピックも多い。

なんといっても中畑DeNAベイスターズが気になる。開幕前から、監督のパフォーマンスばかりが目立っていた。しかしながらチームは開幕二週目のハマスタ5連戦を全て負け(ノーヒットノーランを含む完封負けが大半)、いきなり監督の気が狂ってしまうのではないかと、僕は本気で心配してしまった。今まで数々の監督が成績不振わ原因としてシーズン途中での休養を余儀なくされてきたが、中畑清がそんな状況になれば、見ていられない姿になるのではないかと思わずにはいられない。その後ぎりぎりのところでベイスターズは勝ち星を拾いはじめ(特に昨日の中村ノリのサヨナラ弾、バットを高く放り投げる姿に、大阪近鉄時代の彼を思い出し胸が熱くなった!)、ペナントレースに首の皮一枚つながっているという状況ではあるが、毎日繰り出される中畑清の表情とそこから予想される彼のメンタルの状態からは目が離せない。というか正直に言えば秋までメンタルがもつのか本当に心配になる。とはいえ、DeNAの初代監督としては、中畑清が適任であったことは間違いない。是非とも、ベイスターズジャイアンツで泥沼の5位争いを続けてほしい。

対して、パ・リーグはなかなか盛り上がってこない。ダルビッシュがメジャーに行ってしまった影響は大きかったか。今やホークスとファイターズだけでなく、イーグルスもマリーンズも、バファローズですら地域密着型の営業スタイルを定着させつつあり、そういう意味ではスタープレーヤーが抜けても、球場に足を運ぶファンの数が減ることもないのだろうが、メディアでの扱いが減っている感は否めない。1994年、同率首位で最終戦直接対決となったナゴヤ球場での巨人中日戦、いわゆる「10.9」が、国民的行事と呼ばれた時代はもう遥かかなたである。

もちろんパ・リーグを覗いてみれば新戦力の台頭あり、話題の新外国人選手あり、と話題がないわけでもないが、みなに話してシェアできる話というよりは、マニアの内輪だけで盛り上がるようなネタばかりなので、言いたいことを垂れ流してる僕でも、さすがにここに書く気にもならないし、書こうとしてもなかなか面白おかしくはならない。娯楽コンテンツとしてのプロ野球は今後どこに向かうのだろうか。。