歳の取り方。

昨日から関西に出張してきていたが、無事に全日程終了。来週も気仙沼に行ったり、ちょこちょこ栃木あたりに取引に行く用事があったり、長野の案件も大詰めも迎えてきていて、ゆっくりできるのはもう少し先になりそうだ。朝晩はどんどん冷え込んできていて、ついにスラックスの下にタイツを穿くようになった。

昼間、少し時間が空いたので難波から淀屋橋まで歩いてみた。道頓堀のあたりも、商店街も綺麗になっている。御堂筋をイチョウ並木が覆う姿はどこか外国のようだ。今年大きくリニューアルした大阪駅も含めて、大阪の街全体がどんどん綺麗になっている。綺麗になるのはいいことだと思うけれども、大阪がもともと持っていた、アクの強い、雰囲気を持った街がどんどん少なくなっていて、寂しい気もする。その点鶴橋は相変わらず猥雑さに満ちていた。

★★★

2日間、移動時間中によくYUKIの曲を聴いた。

中学生の頃から好きな芸能人は永作博美さんで、今も変わらずいい歳の取り方をしてるなぁと思うのだが、最近YUKIもかなり好きになってきた。JUDYANDMARYの頃は可愛いなどと思ったことはなかったのに、YUKI名義でソロ活動を続けてからどんどん可愛くなっているように思える。すっぴんが可愛いと思う。

男性でも女性でも、年齢と見た目がリンクしない人はけっこういると思う(男性ではジョジョの作者である荒木飛呂彦がすごい)が、女性のほうがより見た目の変化が大きいように感じる。内面の移り変わりが見た目に出やすいのか、それともアンチエイジングといったテクニカルなものなのかはわからないが、同年齢で同じように歳相応の若々しさのあった人が、数年経ってびっくりするくらい見た目に差があることは少なくない。ただ単に若々しいとか老けたとか言うだけでなくて、表情に内面が乗っかってきているように思われる。

YUKIの曲の中で、「joy」に代表されるポップな感じの曲ももちろん好きなのだけど、少し落ち着きのある、それでいて躍動感がにじみ出ている「歓びの種」「笑いとばせ」といった曲が僕は大好きだ。母親としての包容力や、悲しみを乗り越えた揺るぎない自分を、それでも肩の力を抜いて表現している。PVを見ると、声だけでなくて仕草や身体全体の動きで表現しているのがよく伝わってくる。そんな姿を見ていると、いかに僕自身が、自身で感じたり経験したことを小手先の言葉でしか表現していないかということを感じさせられる。

大阪の街はどんな歳の取り方をしていくのだろうか。