ジブリと風俗。

もう10月も終わりとなるとしみじみ。今頃山手線では毎年恒例の乱痴気騒ぎが催されているのだろうか。この週末くらいから、繁華街では仮装をした人をたくさん見かけて、ハロウィンが日本に根付いてきたのかな、と思う。

午前中には日銀によって、久しぶりの為替介入が行われた。安住財務相が「納得行くまで」介入すると言った通り、いったんはかなり円安方向へと押し戻された(誰が言ったか、「納得(79円)行く(19銭)」のところに強烈な抵抗線があり、80円をつけることなく、現時点では再び77円台間近まで戻っているが。。そこそこいいタイミングで介入に踏み切ったように僕は思えたが、それでも円高に押し戻されていくところに、現状の問題の根深さを逆に思い知らされた。もはや単独で介入しても意味はなく、当分は75円近辺の高値圏にとどまるのであろう。

★★★

不動産業界の人とお付き合いしているとしばしば風俗の話が出てくる。もちろん金融や他業界の人にも風俗が好きな人はたくさんいるのだろうが、不動産業界の人は、僕と同じくらいの若手の人たちでもそっち系の遊びが好きな人が多いように思う。そういう話は僕も嫌いではないし、適度に相槌を打つけれども、自分が行きたいとは思わない。風俗遊びが好きでない人が、不動産業界に入ったら大変だろうなと思ってしまう。

その代わり、と言ってはなんだけれども、ジブリの作品に出てくる女の子に何故か心がうずく。もっと端的に言えば、宮崎駿は意識してジブリに出てくる女性をエロく描いているように思えて仕方がない。性の直接的描写なんてないし、子どもでも安心して見られるような内容なのだけど、ジブリの映画を見ていると、喉から得体のしれないものがせりあがってくるような感覚にしばしば襲われる。女性に関して、シルエットの描き方や、たたずまいが強烈にエロく描かれている。ジブリの作品と言うと、大学生の頃から家飲みをするようなときによくみんなで鑑賞していたが、しばしば独りそんな気持ちに陥ってしまい、女の子とも一緒に鑑賞していたときなど、そんな気分になってしまっていることを悟られないように気を使ってしまい、内容がうわの空だったことも少なくなかったように思う。ジブリの女性の醸し出すフェロモンにやられてしまうと、精神を現実に引き戻すまでになかなか時間がかかる。ひょっとするとそれは母性本能に近いものかもしれない(現に、ジブリに出てくる少女には母親的な役割を担っているキャラクターが多い)。

なぜか風俗とジブリを対比させてしまうような文章になってしまったが、えてして、直接的なエロさよりも、間接的なエロさの方が脳を刺激すると僕は思っている。秋の夜長はジブリがよろし。