営業という仕事、営業という生き方。

今まで毎日往復1時間かけて自転車を漕いでいたのが、往復20分程度になってしまったことで、日々摂ったカロリーが消費されずに身体のなかに溜まっていくのを感じる。もう少し本腰入れて運動したほうがいいと痛切に思う。山も登っていないし、しばらく走っていない。きっと身体を動かすとその重さにうんざりするのだろうけど、それでも身体を動かしたい。

★★★

久しぶりに営業なるものをすることになって、新しく気付くことがいくつかある。隣の芝は青く見える・・ではないけれど、営業という仕事自体は基本的に自分に向いていると思う。ここで書いてる文章のように、あることないことを組み立ててしゃべることは好きだし(詐欺になっては困るが)、一方で人の話を聞いてニーズを掘り出すことも好きだ(好きであることと得意であることはリンクしないが)。もちろん今の仕事にも営業的要素はあって、いかに相手にメリットを感じさせながら自分にとっても利が生まれる状況に持っていくか、ということは常に考えながら仕事をしているのだけど、もっと肉食的に取りにいく仕事をするのは久しくなかったので、そのあたり多少ワクワクしている。ワクワクするということは、やはり性質的にも営業に向いているということか。

銀行時代の営業の仕事も嫌いではなかった。僕の営業スタイルは、取っ掛かりで大きくくさびを打ち込んで、あとは淡々とメリットとデメリットを話していく。断られる時は粘らずあっさりと引き下がる。おそらく自分の中で粘って粘って情に訴えるのが嫌いだと言うことと、本気でぶつかって打ちのめされて傷つくのが怖い、という考えが自分のなかにあるのだと思う。そのスタイルでもある程度の実績は残せていたが、そのままではおそらくどこかで壁にぶちあたってのではないかと思う。そして今の会社では中途半端にしか営業をしたことがないので、そのスタイルは変わっていない。

(日常会話ではそうでもなかったりもするのだが、)こと仕事のときとなると僕はある程度口が滑らかになり、要領よく言葉が出てくるので、僕は営業という仕事において今まで絶望的に壁にぶちあたったことがない。それだけに、今後いつか営業のポジションを長く務めることになった際に、今の能力では早晩大きな壁にぶち当たることは想像に難くない。今のスタイルが通用していたのは本当に若いうちだけだということはよく理解している。