期末。

この半期末も穏やかに終わった。バタバタしていないということは成果としては寂しいものでもあるのだが、精神的には楽なもので複雑である。

ラストの週は札幌へ。最初は行くつもりはなかったのだが、震災のこともあり、間際になって行くことを決めた。

飛行機から、市内への移動までは日本人観光客を多く見かけたが、札幌駅から大通公園、すすきのにかけてはやはり外国人観光客は少ない。ある程度買い物をする店やホテルなどは棲み分けられているとしても、周辺産業も含めてある程度の影響は避けられないのだろう。秋の入り口、既に北海道は冷え込みがはじまり、観光にはいい季節なだけにもったいない。

そして、北海道も東北もとかく人がいい。情や仁義でものごとが動く世界がまだ残っているとも言える。どうしてこんな良いところばかりに天災は訪れるのだろうか、と考えこんでしまう。

帰り際、飛行機の窓から、大規模な山崩れの現場が見える。次に来る頃には、それらも雪で埋もれている季節になるだろうか。