頭の容量。

冷たい雨が降る夜は、山手線もいつもに比べれば空いているように感じる。この時期は1年のなかで最もヒトの活動が停滞する時期なのかもしれない。

一昨日からビットコインをはじめとする仮想通貨が暴落している。毎年この時期は暴落しているようで、また盛り返すだろうという向きと、今後こそはもうダメではないだろうかという向きが混在している。

なんのポジションも持っていない僕ですら、マーケットの動向が気になってしまう。本当に壊滅的に下がることがあれば手金を突っ込んでみたいという思いがあるのも、気になってしまう原因のひとつだし、昨年来の急騰を見逃した悔しさがあるのも否定できない。

でも、いったん突っ込んでしまうと、おそらく頭の中の相当な部分がマーケットのことで占拠されてしまうだろうな、という未来が容易に想像できる。仕事にも身が入らないだろうし、家のことも今以上に疎かになるだろう。いくら投資で果実を手にしようが、そういう事態を招くのはいかがなものだろうか。

特定のことで頭の中がいっぱいになり、おカネでは測れないような人生のやるべきことが疎かになるのは、哀しいことだと思う。