トイレ。

外回りで営業する身にとって、トイレの問題は死活問題である。

僕の場合は体調によってトイレが近くなったり遠くなったりとまちまちである。スケジュールがぱんぱんに詰まっているときにトイレが近い日があたると、トイレコントロールが大切になる。

外回りのアポはひとつひとつが勝負だと思っているので(最近は気が抜けていることもあるが、、)、トイレなぞに勝負の行方が左右されてしまうのは不覚というほかない。自分ひとりで動いているのならば、いろいろと掘り下げて話をしたい気持ちを飲み込んでアポを切り上げればよいのだが、複数できている場合、しかもペアの相方にたくさんしゃべってもらうときなどは、我慢をするほかない。

だいたい話の趨勢から、あとどのくらいで終わりそうか見当をつけて我慢するのだが、思いのほか長引くようなときは難儀である。いっそのこと断りを入れてトイレを借りればよいのだが、借りずに済めばそれにこしたことはないのでぎりぎりまで粘ってしまう。このときの自分は相手からどう見えているのだろうか。顔は青ざめているのだろうか。

全てから解放され、トイレで用を済ませたときの脱力感はなにものにも代え難い。こんな事態にならないよう気をつければよい話なのだが、忘れた頃にまた失敗はやってくる。