知り合いでもちょくちょく、大企業からコンサルを受託する人が増えてきた。えっ、個人レベルでそんな大企業から?なんていう話もある。かなりいいフィーが取れているに違いない。
もちろんそういう人は腕に覚えがあって、若い頃から確かなスキルを磨いてきた人たちなのだけど、大企業にそういう人がいなくなってしまっているということなのだろう。
働き方改革、育児休業や介護休暇などなど、労働者にとって手厚い世の中になり、それでも事業としてはまわるようにはなってきてはいるのだけど、ゼロからイチを作る時のふんばりができる人材が、特に大企業ではいなくなってきている。そうなると、新規事業を立ち上げするのではなく、M&Aで新しい事業を買って間に合わせるしかないのであるが、それも玉石混交だとすると、外部の手を借りて事業を作り上げたり、整えていくしかないのである。
既得権とも言えるかっちりとしたビジネスモデルを築けている企業体のなかで働くと、確かにラクではあるのだけど、ジョブローテーションもありなかなかにツブしが効かなくなってしまう。親方として独り立ちすると、マーケットの風に常にさらされることにはなるが、いまのご時世では引き合いも多い。ちょうどいい塩梅のものは見つかりにくいものである。