因果応報、それでも。

ドバイの地にいる、元参議院議員のガーシーさんが、実家が家宅捜索されたことに伴って、泣きの動画をアップロードしているのを見て、なんとも言えない気持ちになってしまった。

彼もまた同じように人の粗を暴露したり、家族も含めて弱いところを突こうとしていたので、因果応報という向きもあるが、ああこんな人にも弱みはあるのだな、ということに驚くとともに、その気持ちはすごく分かるような気もする。

ギャンブルにハマりこんで身を滅ぼすところまで行き着いてしまい、死のうと山を彷徨って、それもできなくて日本を出てドバイにたどり着いて、そこからあれよあれよのうちに国会議員になり、また転落していく様をみると、無鉄砲ではあるのだけれども、自分も環境さえ似ていればスケールは違えども同じ轍を踏みかねないようにも思えるし、最後に一線を超えずにふみとどまるにはどんな要素が必要なのだろうか、と思う。

もちろんやったことは許されることでもないし、芸能人だけでなく政治家も敵に回したことでこれから容赦なくその責を問われることになるのだろう。それでも、彼のような人物もなんとかやり直せる社会であってほしいなとは思う。何十万もの票が付託されたことは事実なのだから。