初冬。

早起きして、関東平野の端っこの方へ。思えば今年の9月くらいから足しげく(週1⁻2回のペースで?)通った道のりだが、もうそろそろ一区切りのタイミングがこようとしている。いつしか季節は巡って、荒涼とした平野に冬のからっ風が吹き付けるようになってきた。

気温は低いのだが、日差しは暖かくて、車のなかにいると体がぽかぽかしてくる。Covidが蔓延する前から冬は必ずマスクをつけることにしている。鼻から冷たい空気を吸い込むと、途端に熱が出たりしてしまうからだ。マスクの中は自分の息が充満しており、車の中の空気と同じで温かく保たれている。

ひとしきり仕事の手続きを終えて、太陽が高く登った平野をまた、トコトコと車で走る。厳しい冬がやってくるが、正午の少し前のこの時間は、エアポケットのように平和で、長閑である。また電車に乗って、都内に戻る。都内は人手が多くて、なんだかみんなそわそわとしている。もう、年末のムードだ。