アンビバレンス。

休みであるはずの土日なのだが、仕事で遠方に行く。もちろん仕事ではあるのだから、疲労感もあるのだけど、目的地はくつろぎに行けるようなスポットでもあるので、ちょっとアンビバレントな感じである。

 

あまり行ったことのないエリアでもあり、楽しみにはしていたのだが、道のりは遠くてちょっと疲れる。土日だからもちろん子どもの予定はあるようで、とりあえずやっつけて移動するのだが、目的地に着くのは夜も深まった頃である。全く外灯もないような道、右側は漆黒の闇のような場所をバスはひた走る。

 

バスに乗っているのは、自分ともう1人だけになって、このままどこまでもこの逃避行は続いていくのではないかという気持ちになる。前に座っている若い女性のiPhoneから流れてくる日本シリーズの中継だけが、現実とこの空間を繋ぎ止めている。やがて、きょうの目的地にたどり着き、えらく高い運賃がPASMOから引き落とされて、真っ暗な道に降り立つ。