引き際。

久しぶりになる人と電話でやりとり。約1年ぶりくらいになるのだが、ずいぶんと気力が落ちている感じであった。意地悪な言い方をすれば、甘い話を持っていけば騙されてしまいそうなほどに、判断力も落ちている気がした。

 

自分だって全然人のことは言えず、能力が頭打ちになっている自覚はあるが、やっぱり、認知能力が衰えている時期になってもなお、事業を展開したり、なんらかのリスクを取る、というのは傷を深めてしまう。趣味に生きたり、単純作業に近いような労働をしながら慎ましく暮らす、というのがあるべき姿だなあと思ってしまった。引き際は大事である。

 

無茶を通せば、後になって自分だけではなく、自分の家族にもその反動が返ってくる。FIREなんて言葉も一世を風靡したけれども、働くということへのハードルはどんどん上がっているのではないだろうか。誰がそこにきても置き換え可能な仕事は減ってきている。働かない、もしくは働き方をセーブして、その分生活もダウンサイジングするくらいの選択も、時には必要なのではないかと感じる。