掌の上。

朝から驚くようなメッセージがLINEで入ってきて、そこから1時間くらいiPhoneとにらめっこになってしまった。全くもって人生意外なことが起こるものである。世の中のこと、自分のなかでは隠し通したつもりであっても、周りから見れば筒抜けになっていることが往々にしてあるのかもしれない。そして、自分でも気づかないうちに、自らの起こした行動が結果的に墓穴を掘ってしまっていた、ということもよくあることなのだろう。誰しもが仏様の掌の上で踊らされていると言ってもいい。

 

今回はたまたま自分も踊っている当事者たちを俯瞰する立ち位置にあったので、粛々と打ち手を考えて、こちら側に飛び火しないように対処する。当事者たちはどっちもどっちなところがあるのだが、どちらか、もしくは双方からやり玉にあげられてはこれは堪らない。それぞれの主張をうまく捉えながら問題のない場所に着地させていくのは、まるで飛行機を空港の滑走路に着陸させるようなものだ。できる限りソフトランディングできるように、風向を読んで舵をコントロールするのと似ている。

 

夕方、東京駅を臨む場所にて、ひとまず着陸。戦場から脱出するエレベーターに乗り込み、ふっと大きな息を吐く。