幸せの元手。

歳を取ると、身体の回復に時間がかかる。それとともに、精神の回復にも時間がかかるようになる。


ものごとをなすためのガソリンが尽きてしまえば、人は動けなくなってしまう。それはどちらかというと体力というよりは精神力に起因するものだ。中年以降は特にリフレッシュという名のガソリンを注入しなければ、立ち行かなくなる。


定期的な運動がリフレッシュになることは言うまでもない。基礎体力を維持することの大切さをここにきて痛感している。それとともに、自分で自分を喜ばせる引き出しをいくつも持っておき、モチベーションを一定以上に保つための仕掛けを意識的に確保しておくべきである。別に高いところにモチベーションを置くつもりはない。山高くなれば谷もまた深くなる。


多少遠まわりでも、自分を喜ばせるために、端折ることをせず、ひとつひとつじっくりと取り組んでいく。自分を犠牲にしたうえの成功は存在しない。まずは自分自身が満たされた状態にあることこそが大切である。人はただパンのみに生きるにあらず。なにをすると自分は幸せで、そのために元手となるものをどうやって調達するか、考えている。