怠惰な風景。

極めて暑い1日であった。それでも、木陰に入ると涼しさを感じたり、夕方になると心地よい風が吹きはじめたり。おそらく今夜も熱帯夜になるが、どうしようもなく蒸し暑い感じでもないのでなんとかなっている。


東南アジアの夏を感じる。暴力的な日差し、食べものの饐えた臭い、だらけている犬、そして人間。なにもかもが怠惰で、でもその怠惰さにとろけそうになっていた。


日本も、怠惰さという意味では大差がなくなってきているのかもしれない。働けなくなった高齢者がとてつもなくたくさんいて(それ自体はしょうがない)、彼らが社会保障のもとで暮らしている。そういう人の比率が史上かつてないくらいに高まったこの国は、ひと昔前の東南アジアの発展途上国だった国々と、置かれている状況はあまり変わらないと言ってもいいのかもしれない。


真面目に働いている人たちのモチベーションが萎えてしまうような社会になってきている。とはいえ、そんな歪んだ状態も長くは持続しないだろう。大きく変わるタイミングが近づいているのだと思う。