幸せな時代。

めまぐるしく毎日が進む。これはこれでたいへんありがたいことではある。うまくコントロールして自分のものにしていきたい。


たまたま、15年〜20年前に業界で働かれていた方とお話をしたり、食事をする機会が続いた。いまはそれぞれに第一線を離れて、地元に戻って独立をされたり、引退されたりしている。自分自身も2005年から働いているので、知らない時代ではないし、もちろんその時の記憶もあるのだが、改めて人からも話を聞いていろいろと当時のことが甦ってきた。


あの時代、とびきり優秀な人が、寝ずに働いていた。若い人でも、いきなり鉄火場に放り込まれて、見よう見まねで大きな案件に取り組んでいた。自分も本当にそんな世界のはしっこで、駆け出しで、それでもたまには徹夜をして仕事をしていたことを思い出す。


それはある意味では幸せな時代だったのかもしれない。いまの若者でそんな環境で進んで働く者はほとんどいないだろう。そんな環境で働いていても、人間案外と身体は壊さないものだし、伸びていく人は短期間でぐんぐん伸びていく、そんなことが可能な時代だった。