わずかな。

企業の優勝劣敗がさらにはっきりとしている。良い業界と悪い業界がある、というよりは、同じ業界のなかに良い会社と悪い会社が混在している。寡占市場のように見えても、経営方針、そして経営理念やマネジメントの心づもりのわずかな違いでこれから伸びる会社とそうでない会社の分水嶺になり、10年も経てば大きな差になってくる。


決め手となるのは円安進行と金利上昇であろう。さすがにこの20年、この国はゾンビ企業が温存されすぎた。本来であればとっくに淘汰されるべき企業が淘汰されずに、ジリジリと国力を削っていった。その結果がいまの経済状況なのだろう。先延ばしにしたもののツケを払うタイミングがここにきてやってきている。


失われていくものを嘆くよりも、全てまっさらになったところから新しく何をするか、考えたほうがいい。年長者の言うことを真に受けるよりも、自分の感覚に正直に判断していったほうがよい。手探りのなかで必死に、自分がこれと信じた穴を掘り続ける。そうすればなにかが見つかるものだと思っている。