らんまん。

春爛漫、そこかしこに桜が咲き乱れて街はほころんだムードが漂っている。本来ならば、ぼく自身の心も同じように弾んでいてもいい季節なのだが、なんとなくそういう気分にはなれない。能天気にはしゃぐ気分にはなれない。


もちろん、過去のことが未だに尾を引いている、と言うこともある。どうやってももう自分の心は晴れないのかもしれない。人生をこころから楽しむ、やり方を忘れてしまったのかもしれない、と思うこともある。


もう、人と比べるような年齢でないこともよく分かっている。分かりやすい名誉や成果を出すことが、人生の充実度や素晴らしさとイコールではないことにも薄々気づきはじめている。誰に測られるものでもない、自分で自分を満足し、肯定できる生き方とはなにか、と自問する日々である。


成功するかしないかなんて、極論どうでもいいと思う。自分の好きなことをやっていれば、失敗したって納得いくものだし、本当に嫌になればやめて他のことをやればいい。人付き合いも同じようなもので、自分の感覚に基づいて付き合いを楽しめばいいのだと思っている。